印刷機(輪転機)購入のメリット
印刷機(輪転機)は、印刷したいデータの版を作成し、数百枚の印刷物を、数分で、しかも低コストで出力できます。
同じ体裁の資料を週に3日程度、数百枚印刷するのであれば、印刷機を購入するメリットが出てきます。
この記事では、主に印刷機が備える機能的な側面を中心に、購入のメリットをご紹介します。
メリット1.中古であれば、購入価格をかなり抑えられる
業務効率や生産性を劇的に改善する印刷機(輪転機)は大変魅力的ですが、新品価格は100万円以上します。
あまりに高額で購入をためらうと思いますが、中古であれば10万円台で購入できます。
赤と黒の2色刷りができる、最新型の印刷機も30万円前後で購入可能です。
メリット2.印刷単価が安い
印刷機は、印刷方式の特徴から、印刷枚数が増えるほど、印刷単価が下がっていきます。
業務用のコピー機やレーザープリンターの印刷単価が約3〜4円、家庭用のインクジェット複合機では7〜13円もします。
これに対し、印刷機の印刷単価は0.1円です。100枚を印刷しても10円です。
また印刷機は、コピー機のように1枚印刷する度に発生する、カウンター料金が発生しないことも印刷コストを抑えられる要因となっています。
メリット3.印刷速度が速い
印刷機の一番の特長は、印刷速度の速さです。
流通量が多い、毎分25枚の印刷速度を備えたコピー機と比較をしてみました。
A4の白黒チラシを1,000枚印刷した場合、コピー機では40分掛かるのに対し、印刷機では8分で印刷が終わります。
これなら、印刷のために早朝・深夜残業をする必要がなくなります。
メリット4.耐久性が高くて丈夫
印刷機は大量印刷を想定して設計されているため、コピー機やレーザープリンターよりも耐久性が圧倒的に高くなっています。
コピー機やレーザープリンターは、部品交換を推奨する印刷枚数の目安が、10万枚と言われています。
これに対し印刷機は、100万枚です。この数字を耐久性に置き換えると、印刷機の耐久性は、コピー機の約10倍と言えます。
また、レーザープリンターで写真や面積の大きな資料を連続して数百枚も印刷すると、紙が熱を持ち、トナーが上の紙に張り付いてしまい、その紙を取り出さなければならないトラブルが発生します。
このようなトラブルも印刷機では発生しないので、大量印刷時も安心です。
メリット5.消耗品も安い
同じの資料を大量に印刷し続けることが多いのであれば、印刷機の方が、レーザープリンターよりも消耗品代は安くなります。
以下は、レーザープリンターと印刷機でそれぞれ掛かる消耗品代となります。
<レーザープリンターの消耗品代>
メーカー純正トナーカートリッジ:3万円 ※1万枚の印刷が可能
<印刷機の消耗品代>
インク代:3,000円 ※5,000〜6,000枚の印刷が可能
マスター代:7,000円 ※200〜250回の製版が可能
上記のように、印刷機の方が圧倒的に安いです。
ただし、様々な体裁の資料を混在して印刷するのであれば、レーザープリンターやコピー機の導入を視野に入れた方が良いでしょう。
理由は、印刷機の場合、新しい体裁の資料を印刷する度に、マスターを消費して版を作るからです。多品種の資料を印刷機で印刷してしまうと、マスターの消費が激しくなり、コストがかさんでしまいます。
同一資料の大量印刷を印刷機で、少部数・多品種の資料はコピー機で、といった形が理想的な使い方になります。