業務用シュレッダー研究所
業務用シュレッダーの細断方式まとめ
細断方式とは、紙をカットする方法のことです。縦方向にカットするだけの細断方式と、縦切りと横切り両方を行うのとでは、文字の判読率に大きな差が出ます。つまり、細断方式を知ることは、オフィスで使用する業務用シュレッダーを導入する際に重要なポイントになります。
さらに重要なのは、細断幅。例え、縦切りと横切り両方を行ったとしても、7mm幅で細断したものと、3mm幅で細断したものとでは、同じように文字の判読率が全く違います。
オフィスで使用する業務用シュレッダーを選ぶ際は、細断方式と細断幅は、重要なポイントになると言えるでしょう。
業務用シュレッダーに採用される主な細断方式
クロスカット −オフィスシュレッダーの最もスタンダードな細断方式
クロスカットは、最も多くのシュレッダーに採用されている細断方式です。
縦切りのみのストレートカットに、一定間隔、もしくは同時に横切りも行うのがクロスカットです。
縦に加え、横にもカットするため、ストレートカットに比べ、格段に細断くずが判読しにくくなりますが、それでも万全とは言い難いです。
個人情報、経営数字、図面などの機密書類を多く扱うオフィス、部署は、最低4mm幅以下のもの、もしくはさらに細かく細断する【マイクロクロスカット】を細断方式に採用するシュレッダーをお選びいただいた方が良いでしょう。
今、おススメのクロスカットシュレッダー【明光商会 MSV-F31CF】(中古)
スパイラルカット −明光商会の大型シュレッダーに多く採用されている細断方式
スパイラルカットとは、明光商会シュレッダーの細断方式で使われる用語です。
縦切りをする刃と、横切りにする刃を上下別に備え、縦切りしたくずを、構造上、下に位置するスパイラルカッターでさらに横切りを行う細断方式。細断の仕方が違うだけで、横切りをすることで判読をしにくくしているという点では、クロスカットと変わりはありません。
細断くずの形に特徴があり、正方形に近い形でくずが生成されます。
明光商会のシュレッダーラインナップの中では、大量細断を行うタイプやCDやDVDなどのメディア類の細断も一緒にできるタイプのシュレッダーに採用されることが多い細断方式です。
スパイラルカットを採用しているオリエンタル ホワイトゴートシュレッダー DH4000-fp
マイクロクロスカット −近年主流になりつつある、高セキュリティシュレッダーの決定版
マイクロクロスカットは、細断の仕方はクロスカットと変わりませんが、より細かく細断できるものを、メーカーでマイクロクロスカット、もしくはマイクロカットと呼んでいます。
一般的にマイクロクロスカットの名称は、2mm前後の幅でくずを生成するシュレッダーに付けられます。
メーカーにより微妙に細断幅は異なりますが、より細かいものになると【2mm×6mm幅にカットできるシュレッダー】もあり、まるで粉雪と思えるほどのくずの細かさです。
情報漏えいのリスクを考えると、個人情報、経営数字、図面などの機密書類を多く扱う部署は、間違いなくマイクロクロスカットを採用したシュレッダーを導入された方がよろしいでしょう。
マイクロクロスカットを採用している高セキュリティシュレッダー
ストレートカット −古(いにしえ)の細断方式。ただ切れればいいという方であれば…
ストレートカットは、縦方向にソバ状に細断するだけの細断方式です。シンプルな仕組みなため、安価なシュレッダーに採用されることが多い細断方式です。
生成される細断くずを手に取ると分かりますが、くず同士をつなぎ合わせることが容易なためセキュリティは高くありません。またくずが大きく、かさばるため、シュレッダーのくずの収容能力も低くなります。
オフィスで使用する業務用シュレッダーとしてはおすすめできない細断方式ですが、単純に大量に細断できればいい、くずを梱包材に再利用したい、といったニーズには充足する細断方式です。
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